永源寺拝観のお知らせ
長い冬もやっと終りを迎え、ようやく寒さがやわらいできた永源寺では、いま法堂《はっとう》前の紅白の梅が満開になっています。
開山手植えの梅、といわれるこの対の老梅は、白梅のほうが花期が早く、
通年は、紅梅の開く頃に白が散っており、そろっての花はなかなか見ることが出来ません。
今年は長引く寒さによって、白梅の開花が遅れたと思われます。
この紅白の花が、まさに本年の吉兆の起縁であらんことを願うばかりです。
方丈、鐘楼前
永源寺の紅葉は、落葉期に入りました。
日毎に散りゆくモミジの葉が、秋の終わりを告げています。
今年最後の紅葉、どうぞお急ぎ下さい。
(12/4追記) 2日夜半から3日未明にかけて吹いた非常に強い風によって、境内の紅葉は一気に3分程度を残すのみとなってしまいました。当に仕舞いモミジですが、詫びた風景もまた趣きのあるものです。
※ 観楓期の終わりに伴い、12/5(月) より、参拝時間を平常時に戻します。
入山時間は 9:00 から 16:00 まで となりますので、ご注意下さい。
表参道
境内
方丈前庭
開山堂前
含空院
裏参道
裏参道下
去る11月25日(金)、当山第143世住持・臨済宗永源寺派管長
仙巌室(せんがんしつ) 篠原大雄老大師の津送式(しんそう・一般の本葬にあたる)を行いました。
当日は、僧俗あわせ800名の会葬者が集う中、
臨済宗建長寺派管長 吉田正道老大師を 秉炬(ひんこ)大導師に、
臨済宗東福寺派管長 遠藤楚石老大師を 奠茶(てんちゃ)導師、
臨済宗建仁寺派管長 小堀 泰厳老大師を 奠湯(てんとう)導師の、
ご法縁深い三導師をお迎えして、式典はしめやかに進行されました。
篠原大雄老大師は、昭和14年鹿児島県に生まれ、
建仁僧堂でご修行、金剛窟(こんごうくつ) 竹田益州老大師の法を継がれました。
昭和58年4月に、臨済宗永源寺派管長にご就任。爾来28年におよぶ任期でした。
平成23年10月14日遷化 世寿73歳でした。
禅門においては、僧侶の死を特に遷化(せんげ)と表しますが、
これは 「化(け)を遷(うつ)す」と言い、
高僧は生死(しょうじ)の関をすでに体解(たいげ)され、故に死するも死にあらず、
人天化導(にんでんけどう)の場所を此方から彼方へ遷された、と考えるためです。
そのため、享年とも云わず「世寿」と呼び表します。
老大師の法は弟子達に受継がれ、ご縁を持ったすべての方々に伝えられます。
御法縁の皆様には、老大師ご生前のご厚誼の数々、
また、当日大変寒い中をご会葬下さり、過分のご香料などのお供えを賜りましたことを、篤く御礼申し上げます。
一般ご参拝の皆様方には、当日は施設休店などご不便をおかけし、深くお詫び申し上げます。
皆々様に於かれましては、何卒今後ともご法愛を賜りますようお願い申し上げます。
臨済宗大本山永源寺
ご好評をいただいております、期間特別公開
『含空院、庭園特別拝観 (お茶席)』
歴代住職の居所である、含空院とその内庭を、
一杯のお抹茶・お菓子とともにお楽しみください。
期間を 12月4日(日) まで延長いたします。
含空院のモミジは紅葉が遅く、色付くのは最も秋が深まる頃になります。
また、現在の含空院は築三百数十年を迎え、老朽化に伴い、
来年より建て直し工事が始まりますので、
この建物での拝観は今年が最後となります。
どうぞこの機会にご参拝下さい。
《含空院特別公開》
期 間 : 12月4日(日) まで
時 間 : 9:00 から 16:00 まで
拝観料 : お一人 500円
以前の記事一覧
- 11月 観楓期永源寺拝観の予定
- 観光シーズンの境内予約制駐車場のおしらせ
- 11月 永源寺観楓期行事案内と拝観時間のお知らせ
- インバウンド向け特設ホームページと動画の公開
- 11月25日の紅葉状況と参拝時間変更のお知らせ
- twitterアカウントの変更について
- 永源寺観楓案内 本尊世継観世音ご開帳と寂室禅師塑像特別公開
- 新型コロナウイルス感染拡大に伴う 「奉賛茶会」お茶席中止のお知らせ
- 永源寺ご来山ご拝観頂くに当ってのお願い
- 12月2日の永源寺境内の様子
- 「永源寺法堂龍の下の座禅体験会」募集終了のお知らせ
- 12月1日からの拝観時間のご案内
- 11月29日の永源寺境内と『八風の湯』割引券の案内
- 11月後半の紅葉状況
- 11月27日 見頃に入った永源寺境内
- 11月26日(火)の永源寺ライトアップ中止について
- 11月26日の永源寺の様子
- 11月23,24日の永源寺行事
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