永源寺拝観のお知らせ
馬郞婦(めろうふ)観音像について
永源寺に伝えられる馬郞婦観音は御水尾天皇の中宮である東福門院徳川和子(二代将軍徳川秀忠と江の娘)が自ら製作し、頭髪を切って像に植えたと伝える。この像の寄進は、江戸時代のはじめこの寺を再興にするために住持となり、御水尾上皇の帰依篤かった一絲文守禅師の法縁によるものである。東福門院が一絲文守の存命中より下賜を約束していたが、一絲の示寂後の明暦三年(1657)如雪文岩が住職の時に寄附された事が、厨子裏に朱書きされた銘によって確認できる。
馬郞婦観音は中国・唐の時代、観世音菩薩が法華経をひろめるため魚を商う美女の姿に化現したという伝説による変化観音の一つ。宋代以降信仰を集めたもので、押絵であらわした本像の小袖にさざえ文が見えるのも、魚商に姿を変えた馬郞婦観音の故事を意識しての事と考えられる。東福門院が寄進した経蔵に安置されていた事から学業成就、魚売りの姿で現れたことから商売繁盛の観音さまと言い伝えられている。
11月7日(土)から含空院庭園の特別公開が始まりました。今年は含空院庭園特別鑑賞付お茶席券と入山志納料をセットで、800円の特別券も表関門受付けで販売しております。今回の特別公開には、彦根藩四代藩主 井伊直興公の側室が永源寺に奉納された袱紗(盆袱)もお茶席に展示しております。この袱紗は宝永2年(1705)彦根城下の江東庵で行われた出開帳(本尊世継ぎ観音の開帳)の際、井伊家の追善法要が行われ、永源寺から運んだ什宝を包むのに使用されたものです。側室(八大姉)が永源寺に寄進した一枚一枚の袱紗には、繊細な刺繍や肉筆画の装飾がなされています。ぜひ庭園鑑賞とお抹茶で一息つきながら、300年前の直興公側室や侍女達が刺繍を施した袱紗の秀麗さを、じっくりとご堪能下さい。
11月1週目の天候は日曜祝日共に好天に恵まれ、参拝の方々もたくさんお見えになりました。朝の冷え込みと夜半の雨で、まだ色づきは三割程度ですが、モミジの色彩も一段と冴えて見えます。
以前の記事一覧
- 11月 観楓期永源寺拝観の予定
- 観光シーズンの境内予約制駐車場のおしらせ
- 11月 永源寺観楓期行事案内と拝観時間のお知らせ
- インバウンド向け特設ホームページと動画の公開
- 11月25日の紅葉状況と参拝時間変更のお知らせ
- twitterアカウントの変更について
- 永源寺観楓案内 本尊世継観世音ご開帳と寂室禅師塑像特別公開
- 新型コロナウイルス感染拡大に伴う 「奉賛茶会」お茶席中止のお知らせ
- 永源寺ご来山ご拝観頂くに当ってのお願い
- 年末年始のご案内
- 12月22日(日) 降雪による拝観中止について
- 12月2日の永源寺境内の様子
- 「永源寺法堂龍の下の座禅体験会」募集終了のお知らせ
- 12月1日からの拝観時間のご案内
- 11月29日の永源寺境内と『八風の湯』割引券の案内
- 11月後半の紅葉状況
- 11月27日 見頃に入った永源寺境内
- 11月26日(火)の永源寺ライトアップ中止について
- 11月26日の永源寺の様子