永源寺派管長 仙巌室篠原大雄老大師 津送式
去る11月25日(金)、当山第143世住持・臨済宗永源寺派管長
仙巌室(せんがんしつ) 篠原大雄老大師の津送式(しんそう・一般の本葬にあたる)を行いました。
当日は、僧俗あわせ800名の会葬者が集う中、
臨済宗建長寺派管長 吉田正道老大師を 秉炬(ひんこ)大導師に、
臨済宗東福寺派管長 遠藤楚石老大師を 奠茶(てんちゃ)導師、
臨済宗建仁寺派管長 小堀 泰厳老大師を 奠湯(てんとう)導師の、
ご法縁深い三導師をお迎えして、式典はしめやかに進行されました。
篠原大雄老大師は、昭和14年鹿児島県に生まれ、
建仁僧堂でご修行、金剛窟(こんごうくつ) 竹田益州老大師の法を継がれました。
昭和58年4月に、臨済宗永源寺派管長にご就任。爾来28年におよぶ任期でした。
平成23年10月14日遷化 世寿73歳でした。
禅門においては、僧侶の死を特に遷化(せんげ)と表しますが、
これは 「化(け)を遷(うつ)す」と言い、
高僧は生死(しょうじ)の関をすでに体解(たいげ)され、故に死するも死にあらず、
人天化導(にんでんけどう)の場所を此方から彼方へ遷された、と考えるためです。
そのため、享年とも云わず「世寿」と呼び表します。
老大師の法は弟子達に受継がれ、ご縁を持ったすべての方々に伝えられます。
御法縁の皆様には、老大師ご生前のご厚誼の数々、
また、当日大変寒い中をご会葬下さり、過分のご香料などのお供えを賜りましたことを、篤く御礼申し上げます。
一般ご参拝の皆様方には、当日は施設休店などご不便をおかけし、深くお詫び申し上げます。
皆々様に於かれましては、何卒今後ともご法愛を賜りますようお願い申し上げます。
臨済宗大本山永源寺
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